Ⅴ-7. 在留資格申請が不許可になった場合に確認すべきこと

Ⅴ 申請手続きと不許可対応

在留資格申請が不許可になると、申請人本人や企業・家族に大きな影響があります。

しかし、不許可になった場合でも、まず行うべきことは、感情的に再申請を急ぐことではなく、不許可の理由を確認し、事実関係と資料を整理することです。

この記事では、在留資格申請が不許可になった場合に確認すべきことを整理します。


不許可になったらまず理由を確認する

不許可になった場合、まず確認すべきなのは、不許可の理由です。

入管から説明を受けられる場合がありますが、説明の内容は申請ごとに異なります。
口頭説明だけでは分かりにくいこともあるため、聞き取った内容を整理することが重要です。

確認すべきポイントは次のとおりです。

  • 在留資格該当性の問題か
  • 上陸基準・基準省令の問題か
  • 書類不足か
  • 会社・事業実態の問題か
  • 収入・納税・年金等の問題か
  • 婚姻・家族関係の実体の問題か
  • 過去の在留状況の問題か
  • 申請内容と実態の矛盾か

よくある不許可理由

在留資格申請で不許可になりやすい理由には、次のようなものがあります。

分野不許可理由の例
就労ビザ仕事内容が在留資格に合わない
技人国学歴・職歴と業務内容の関連性が弱い
会社側事業実態・受入体制が不十分
配偶者夫婦関係の実体が説明不足
家族滞在扶養能力が不足
永住納税・年金・健康保険に問題
経営管理事業所・資本金・事業計画が不十分
更新現在の活動が在留資格とずれている

在留資格変更や更新では、在留資格該当性、上陸基準適合性、素行、独立生計、納税義務の履行などが考慮要素とされています。


再申請できるか

不許可になった場合でも、再申請ができる場合があります。

ただし、同じ内容・同じ資料で再申請しても、結果が変わる可能性は高くありません。
再申請では、不許可理由に対して、どのように改善・補足できるかが重要です。

たとえば、次のような対応が考えられます。

  • 職務内容説明書を作り直す
  • 学歴・職歴との関連性を整理する
  • 会社資料を追加する
  • 夫婦関係の資料を補充する
  • 納税・年金・保険の問題を整理する
  • 事業計画を見直す
  • 申請する在留資格を再検討する

在留期限に注意

不許可後に再申請を検討する場合、在留期限との関係が重要です。

在留期限が迫っている場合には、再申請できる時間が限られます。
また、現在の在留資格に基づく活動を行っていない状態が続く場合、在留資格取消しの問題が生じることがあります。

在留資格変更許可申請の案内でも、本来の在留資格に基づく活動を行っていない場合、在留資格を取り消される場合があると注意されています。


不許可後に確認すべき資料

不許可後は、次の資料を確認します。

  • 申請書の控え
  • 提出した添付資料
  • 理由書
  • 追加資料
  • 入管からの通知
  • 不許可理由の聞き取りメモ
  • 在留カード
  • 在留期限
  • 現在の活動状況
  • 会社・家族・学校側の資料

まず、前回申請で何を提出し、何を説明していなかったのかを確認することが重要です。


よくある注意点

不許可後には、次の点に注意が必要です。

  • 理由を確認せずに再申請する
  • 同じ資料で再申請する
  • 在留期限を確認していない
  • 不許可理由と違う部分だけを修正している
  • 不利な事情を隠そうとする
  • 申請する在留資格がそもそも合っていない
  • 会社・本人・家族の説明が一致していない
  • インターネット上の例文をそのまま使う

まとめ

在留資格申請が不許可になった場合、まず不許可理由を確認し、前回申請の内容を整理することが重要です。

再申請を検討する場合には、同じ内容を繰り返すのではなく、不許可理由に対応した資料・説明・申請方針の見直しが必要です。

在留期限との関係も重要なため、不許可後は早めに状況を整理することが大切です。


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