Ⅴ-8. 再申請をする前に整理すべきポイント

Ⅴ 申請手続きと不許可対応

在留資格申請が不許可になった後、再申請を検討する場合には、前回の不許可理由を踏まえて準備することが重要です。

同じ内容で申請を繰り返しても、結果が変わる可能性は高くありません。
再申請では、何が問題だったのか、どのように改善できるのかを整理する必要があります。

この記事では、再申請をする前に確認すべきポイントを整理します。


まず不許可理由を整理する

再申請の出発点は、不許可理由の確認です。

不許可理由は、次のような類型に分けて整理すると分かりやすくなります。

類型
在留資格該当性仕事内容が在留資格に合わない
基準適合性学歴・職歴、事業規模などが不足
事業実態会社・事業の実体が不十分
生活基盤収入・扶養能力が不足
公的義務税金・年金・保険の問題
身分関係婚姻・親子関係の実体が不十分
書類不備必要資料や説明が不足
信頼性申請内容と実態に矛盾

在留資格変更や更新では、在留資格該当性、上陸基準適合性、素行、独立生計、納税義務などが考慮されます。


前回申請資料を確認する

再申請では、前回提出した資料を確認することが重要です。

確認すべき資料は次のとおりです。

  • 申請書
  • 理由書
  • 添付資料
  • 追加資料
  • 入管からの通知
  • 不許可理由の説明メモ
  • 会社資料
  • 本人資料
  • 家族関係資料
  • 税金・年金・保険資料

前回申請で何を説明していなかったのか、どの資料が不足していたのかを確認します。


申請方針を見直す

不許可理由によっては、単に資料を追加するだけでは足りない場合があります。

たとえば、次のような見直しが必要になることがあります。

  • 申請する在留資格を変更する
  • 職務内容を見直す
  • 雇用条件を修正する
  • 事業計画を作り直す
  • 配偶者関係の資料を整理する
  • 申請時期を遅らせる
  • 税金・年金・健康保険を整える
  • 会社側の受入体制を整備する

再申請では、前回と何が変わったのかを明確にすることが重要です。


再申請を急がない方がよい場合

不許可後、すぐに再申請すればよいとは限りません。

次のような場合には、状況を整えてから申請することを検討します。

  • 収入が不安定
  • 納税・年金・保険に問題がある
  • 会社の事業実態が不足している
  • 事業計画に具体性がない
  • 夫婦関係の実体を示す資料が少ない
  • 学歴・職歴と業務内容の関連性が弱い
  • 在留資格の選択が合っていない

ただし、在留期限が近い場合には、時間的余裕が限られます。
再申請の準備と在留期限管理を同時に考える必要があります。


理由書・説明資料の作り直し

再申請では、理由書や説明資料が重要になります。

理由書では、次の点を整理します。

  • 前回不許可となった理由
  • その理由に対する説明
  • 追加・修正した資料
  • 現在の状況
  • 今後の活動内容
  • 申請内容が在留資格に該当する理由

ただし、理由書だけで結果が変わるわけではありません。
理由書の内容を裏付ける資料が必要です。


よくある注意点

再申請では、次の点に注意が必要です。

  • 不許可理由を確認しないまま申請する
  • 前回と同じ内容で再申請する
  • 理由書だけを追加して資料を補充していない
  • 申請する在留資格を見直していない
  • 在留期限を確認していない
  • 不利な事情を説明していない
  • 会社・本人・家族の説明が一致していない
  • 短期間で何度も申請を繰り返す

まとめ

再申請をする前には、不許可理由を確認し、前回申請資料を見直し、申請方針を整理する必要があります。

大切なのは、前回と同じ申請を繰り返すことではなく、不許可理由に対して、どのように改善・補足できるかを明確にすることです。

再申請では、理由書、追加資料、申請時期、在留期限を総合的に確認することが重要です。


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