日本に中長期間在留する外国人には、在留カードが交付されます。
在留カードには、在留資格、在留期間、在留期限、就労制限の有無、資格外活動許可欄など、重要な情報が記載されています。
外国人本人にとっては、自分の在留資格と期限を確認するための重要なカードです。
企業にとっては、外国人を雇用する際に、就労可否や在留期限を確認するための重要資料になります。
この記事では、在留カードの基本と、確認すべきポイントを整理します。
在留カードとは
在留カードは、中長期在留者に交付されるカードです。
出入国在留管理庁は、在留カードについて、中長期在留者に対し、上陸許可や在留資格の変更許可、在留期間の更新許可など、在留に係る許可に伴って交付されるものと説明しています。
在留カードは、日本に在留する外国人の本人確認や在留状況の確認に使われます。
在留カードで確認する主な項目
在留カードでは、次の項目を確認します。
| 項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 氏名 | パスポートや申請書と一致しているか |
| 生年月日・性別・国籍地域 | 本人情報 |
| 住居地 | 現住所 |
| 在留資格 | 日本での活動・身分 |
| 在留期間 | 1年、3年、5年など |
| 在留期限 | いつまで在留できるか |
| 就労制限の有無 | 働けるかどうか |
| 資格外活動許可欄 | アルバイト等の許可有無 |
| 在留カード番号 | 有効性確認等に使用 |
企業が外国人を採用する場合には、在留資格名だけでなく、在留期限、就労制限、資格外活動許可欄、指定書の有無まで確認することが重要です。
就労制限欄の見方
在留カードには、就労制限の有無が表示されます。
| 表示例 | 基本的な意味 |
|---|---|
| 就労制限なし | 永住者、日本人の配偶者等など |
| 在留資格に基づく就労活動のみ可 | 技人国、企業内転勤など |
| 就労不可 | 留学、家族滞在など |
| 指定書により指定された就労活動のみ可 | 特定活動など |
ただし、表示だけで判断できない場合もあります。
たとえば、特定活動では、在留カードだけでなく指定書を確認する必要があります。
資格外活動許可欄の確認
留学や家族滞在など、原則として就労できない在留資格の方がアルバイトをする場合には、資格外活動許可が必要になることがあります。
資格外活動許可の有無は、在留カード裏面で確認することができます。
雇用主向け資料でも、留学や家族滞在の方については、資格外活動許可の有無を在留カード裏面で確認するよう案内されています。
企業がアルバイトを採用する場合には、表面だけでなく裏面も確認することが重要です。
在留カードの有効性確認
在留カードについては、番号等を用いて有効性を確認できる仕組みがあります。
出入国在留管理庁は、在留カード番号等をインターネット上の照会ページに入力することで、在留カードの有効性を確認できる「在留カード等番号失効情報照会」を案内しています。
企業が外国人を採用する場合には、在留カードそのものを確認するだけでなく、有効性確認も検討するとよいでしょう。
在留カードに変更があった場合
在留カードの情報や関連する届出事項に変更があった場合、手続きが必要になります。
| 変更内容 | 主な手続き |
|---|---|
| 住所変更 | 市区町村で住居地変更届出 |
| 氏名・国籍地域等の変更 | 入管で記載事項変更届出 |
| 在留資格変更・更新 | 新しい在留カードの交付 |
| 紛失・盗難 | 再交付申請 |
| 所属機関変更 | 所属機関に関する届出 |
| 配偶者と離婚・死別 | 配偶者に関する届出 |
住居地変更については、新住居地に移転した日から14日以内に市区町村で届出を行う必要があります。
氏名、生年月日、性別、国籍・地域に変更があった場合は、変更が生じた日から14日以内に入管で届出を行う必要があります。
新様式・特定在留カードにも注意
在留カード制度は変更されることがあります。
出入国在留管理庁は、2026年6月14日から特定在留カード等の運用開始を案内しています。また、新様式の在留カードに関する案内も公表されています。
実際に手続きを行う際は、カード様式、顔写真、交付方法、有効期間などについて、最新の出入国在留管理庁の案内を確認することが重要です。
よくある注意点
在留カードについては、次のような誤解があります。
- 在留カードを持っていれば自由に働けると思っている
- 表面だけ見て裏面を確認していない
- 特定活動なのに指定書を確認していない
- 在留期限を雇用契約期間と混同している
- 住所変更を入管で行うと思っている
- 転職時の所属機関届出を忘れている
- 在留カードの有効性確認をしていない
まとめ
在留カードは、中長期在留者の在留資格、在留期間、在留期限、就労制限などを確認する重要なカードです。
外国人本人は、自分の在留期限や活動範囲を把握するために確認する必要があります。
企業は、外国人を採用する際に、在留資格、就労制限、資格外活動許可、指定書、有効性を確認することが重要です。
在留カードの確認は、外国人雇用と在留管理の基本です。
次に読みたい関連記事
- 就労できる在留資格と就労できない在留資格の違い
- 在留カードの氏名・住所・所属機関変更手続き
- 外国人採用で在留カードを確認する際の注意点
- 特定活動とは?告示特定活動・告示外特定活動の基本

